メンタルヘルス外来
メンタルヘルス外来とは
Q メンタルヘルスって?
A しなやかでバランスのとれた健康的なこころの状態のこと。
心の健康について、気になることってありませんか? 不妊治療をしていると、どうしてもストレスを溜め込みがちです。健やかな妊娠、出産のためにも、一度いっしょに考えてみませんか? 「身体の不調が心の問題からきていないか心配」、「考えごとが多すぎて眠れない日が続いている」など、ちょっとしたことでもお気軽にご相談ください。
専門医が対応いたします。
こんな症状ありませんか?
気持ちがふさぐ、意欲がわかない、イライラする、すぐパニックになる、なかなか寝付けない、ちょっとしたことで泣けてくる、気分が妙に高ぶる、気分があがらない、不安が消えない、物事に集中できない…
体に異常はないのに、何となく元気が出ない…。それは心が疲れているのかもしれません。ひとりで悩まないで、まずは気軽にスタッフにお声掛けください。
メンタルヘルス外来の受診をご検討の方へ
メンタルヘルス外来を受診するにあたっての前提として
当院のメンタルヘルス外来は、精神科や心療内科などで行われる一般的な外来診療とは異なります。一般的な外来診療では病気を治したり、症状を和らげたりすることが目的で、定期的に診察に通っていただくことが必要になります。また、薬物療法が行われることも多いです。当院の外来はそれとは異なり、不妊治療を受けている方々のメンタル面のサポートを主眼とし、薬物療法は原則行いません。
気持ちを少しでも軽く
「不妊治療に取り組むこと」は本当に大変なことです。周りの人たちの理解や協力が十分に得られなかったり、治療が思うように進まず焦りや不安に襲われたりと、体だけでなく心までも疲れてしまうことは、決して珍しくありません。 自分の心はこのままで大丈夫なんだろうかと不安に思ったり、辛い気持ちを誰かに吐き出せたらスッキリするのになあと感じたり。そんなふうに抱えてしまった心のモヤモヤについて、からんだ糸を解きほぐすように、気持ちを少しでも軽くしていくお手伝いをするのが当院のメンタルヘルス外来です。
不妊治療の専門医とはまた少し違った立場から
外来を担当するのは、一般的な精神科治療に習熟した精神科の専門医です。専門医といっしょに、ときには自分自身の心に目をむけてみることも、不妊治療で抱えてしまいがちなストレスを和らげ、大変な日々を乗り越えるための助けになるでしょう。不妊治療の先生とはまた少し違った立場からのアドバイスが何かのヒントになることもあるかもしれません。
本格的な通院治療や薬物療法が必要だと判断される場合は、近隣の医療機関をご紹介いたします。ともあれ、メンタルヘルス外来について何か気になることがありましたら、ぜひ、お気軽にスタッフにお尋ねください。
メンタルヘルス外来診療日
担当医師 | 安田 貴昭 医師(精神科医) 埼玉医科大学総合医療センター メンタルクリニック 准教授 |
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診療日 | 毎月第1木曜日(10:00〜12:00) |
費用 | 初診の方:初診診察料 自費診療 6,000円(税込6,600円):40分 再診の方 自費診療 3,000円(税込3,300円):20分 |
※日時に変更がある場合がございます。予約の際にご確認ください。
※当院のメンタルヘルス外来は月1回の診察となるため、継続的に治療が必要と診断された場合は、専門施設への紹介をさせていただきます。
メンタルヘルス外来予約
※当院に通院中の患者さん向けの外来となります。
通院を検討されている方は初診の方へ のページをご覧ください。
よくある質問
メンタルヘルス外来についてよくある質問
- Q:昔から「ネガティブ思考」なタイプで情けないです。性格は変えられないのでしょうか?
- 性格は変えられますよ。
と言うか「性格」って何でしょう? 考え出すと難しいのですが、その人それぞれの考え方、感じ方、行動の仕方の「癖」だと考えてみてください。例えば「せっかちな性格」な人は、思ったことをすぐ行動に移して失敗しがちという「癖」があるかもしれません。自分がせっかちな性格で困っていると思う人は「ラインの返事は必ず10分待ってから送信する」みたいな練習をしてみるのです。
最初は慣れなくても、だんだん習慣として身についていきます。 行動が変わると「なんでも急いでやらなくて良いんだな」と、待つことの良さを実感し、だんだん考え方や気持ちも変わっていきます。それってまさに「せっかちな性格が少しだけ変わった」ということだと思いませんか。
「ネガティブ思考」は全然、情けないことじゃないです。でも、「ネガティブ思考はダメなことだ」と考えるところは、まさにネガティブ思考ではありますね。 ネガティブ思考の辛いところは、物事をネガティブにとらえることで不安になったり、悲しくなったり、不快な気持ちになったりすることだと思います。でも、逆に物事の悪い面に気がつくことで、物事に対して慎重になれたり、控えめに振る舞えたりする良さもあります。
ポジティブ思考も極端になれば、単に楽天的すぎる無鉄砲な人ということになりかねません。決してポジティブ思考が常に良いこととは限らないのです。大事なことは、どんなことにもポジティブな面とネガティブな面があり、そのどちらもバランスよく見ることができることです。さらにそれらを上手に使い分けられたら理想的ですね。