ホーム > 遺伝カウンセリング外来 >不育症
不育症:recurrent pregnancy loss
不育症とは、不妊症と異なり「妊娠はできるのに流産を繰り返してしまう状態」をいいます。流産には大きく2種類あり、1つは胎児・胎芽が異常を持っている場合で、妊娠途中で自然淘汰がおきてしまうため、不育症治療の適応にはなりません。もう1つは、流産を起こす原因や異常を持っている場合です。この場合は不育症の適切な治療を行う必要があります。
流産を経験すると誰しも次の妊娠に対し不安になると思いますが、実際に2回流産を経験した方でも、無治療で次回妊娠が継続できる可能性が80〜90%といわれています。3回流産を経験した方でも50〜60%の確率で生児を得ています。正確な情報を得ることは、これからの妊娠に向けて前向きな気持ちになるきっかけとなるはずです。これは次の妊娠に対しとても意味があることです。当院の遺伝カウンセリングでは、臨床遺伝専門医が流産・不育症に関する詳細で正確なデータや情報を示します。
不育症の遺伝カウンセリングの流れ
2回以上の流産の既往がある
- 内分泌検査
- 免疫学的検査
- 凝固系検査
- 夫婦染色体検査
- 子宮内腔形態検査
不育症検査を行います(これらの検査は遺伝カウンセリング外来日でなくとも、通常診察で受診できます)。
上記の不育症検査で染色体検査以外の異常が見つかった場合 → 女性側の不育症治療
- 染色体検査でご夫婦いずれかに流産の原因となる異常が見つかった場合
- 流産時の絨毛染色体検査で胎児由来の染色体異常が確認された場合
- 原因不明の場合でも、詳細な情報提供やご相談を望まれる場合
遺伝カウンセリング