生殖医療に関する専門医
生殖医療専門医、生殖医学会認定研修施設について
生殖医療専門医は生殖補助医療技術(ART)と呼ばれる、不妊治療領域を中心とした現在の高度に発達した生殖医療(不妊治療)のスペシャリストで、簡単に言うと不妊治療の専門医です。俵IVFクリニックでは、常勤医師2名(俵院長・山口副院長)、非常勤医師3名(望月医師・増田医師・今井医師)が生殖医療専門医です。また、生殖医学会認定研修施設とは、生殖医療専門医を目指したい医師の研修の場のことで、当院は研修施設に認定されています。
+++++ 以下、日本生殖医学会HPより抜粋 +++++
日本生殖医学会では生殖医療における広い知識、練磨された技能と高い倫理性を備えた医師を養成し、更に生涯にわたる研修を推進することによって、生殖医療の水準を高めることを目的として、2002年10月3日生殖医療従事者資格制度規約、生殖医療専門医制度細則ならびに生殖医療コーディネーター制度細則を制定しました。2006年4月1日にこれらの規約ならびに細則を改定し、それに合わせて第1回目の生殖医療専門医(Board certified by Japan Society for Reproductive Medicine)を認定しました。
その後、新・生殖医療専門医制度細則を制定し2010年11月12日から施行しています。新制度では、生殖医療専門医研修のための認定研修施設・研修連携施設の指定を行い、生殖医療専攻医は指導責任医のもと、学会の定めた研修内容に沿って臨床研修を行う事になっています。したがって、一定の水準に達した生殖医療に従事する医師を学会が認定するためのものであり、生殖医療従事者資格制度委員会規約および新・生殖医療専門医制度細則に定めるところにより施行されます。
生殖医療専門医の数
2021年4月1日現在、生殖医療専門医数は全国で920名、静岡県内で17名。当院では俵院長と山口副院長の2名が生殖医療専門医で、非常勤医師をあわせると5名(望月医師・増田医師・今井医師)が在籍しています。
- 俵 史子院長
- 山口 和香佐 副院長
- 望月 修 医師(遺伝カウンセリング外来担当)
- 増田 裕 医師(男性不妊外来担当)
- 今井 伸 医師(ED外来担当)
日本生殖医学会認定研修施設(静岡県内)
静岡県 | 医療法人社団俵IVFクリニック |
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静岡県 | 浜松医科大学医学部附属病院 |
静岡県 | 聖隷浜松病院 |
静岡県 | 医療法人社団啓樹会西村ウイメンズクリニック |
静岡県 | いながきレディースクリニック |
臨床遺伝専門医
臨床遺伝専門医とは
臨床遺伝専門医は、医療分野における遺伝子に関わる様々な問題に対応することができる医師です。生殖医療(不妊症・不育症)の専門クリニックである当院は、晩婚化により高齢出産の割合も多くなっている事から、遺伝学的な問題は不妊治療とは切っても切り離せない分野となっています。当院では、俵院長、村林医師、遺伝カウンセリング外来を担当する、望月修医師が臨床遺伝専門医です。臨床遺伝専門医が常勤で在籍する不妊治療専門クリニックは静岡中部で当院のみです。また、望月修医師は全国的にも珍しい生殖医療、遺伝性腫瘍の2つの遺伝カウンセリング受け入れ可能な臨床遺伝専門医です。
+++++ 以下、臨床遺伝専門医制度委員会HPより抜粋 +++++
遺伝医学研究の進展に伴い、遺伝子情報の医療への導入は不可避な時代となってまいりました。臨床遺伝専門医はすべての診療科からのコンサルテーションに応じ、適切な遺伝医療を実行するとともに、各医療機関において発生することが予想される遺伝子に関係した問題の解決を担う医師であり、次項の能力を有することが期待されています。
1)遺伝医学についての広範な専門知識を持っている。
2)遺伝医療関連分野のある特定領域について、専門的検査・診断・治療を行うことができる。
3)遺伝カウンセリングを行うことができる。
4)遺伝学的検査について十分な知識と経験を有している。
5)遺伝医学研究の十分な業績を有しており、遺伝医学教育を行うことができる。
生殖医療に関する遺伝カウンセリング受入れ可能な臨床遺伝専門医*
※以下 日本産科婦人科学会HPより抜粋
下記のカウンセリングにかかわり、生殖補助医療のより適正なご利用のお役に立てられるよう努めています。
- 不妊診療のなかでの遺伝医学的問題に対応します。
- 生殖補助医療(体外受精・顕微授精等の近年の生殖医療の中での人工的操作について遺伝医学的影響等に関する不安に応えます。
- 着床前診断(受精卵診断)に関して現在の適応、問題点などのご相談に応じ、適切な遺伝カウンセリングを行います。
※『生殖医療に関する遺伝カウンセリング受入れ可能な臨床遺伝専門医』
下記の医師は産婦人科専門医でかつ、日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会認定の臨床遺伝専門医の資格をもち、生殖補助医療領域の知識に習熟し、本領域での相談に積極的に応需する臨床遺伝専門医です。
臨床遺伝専門医の人数
臨床遺伝専門医は2021年4月3日現在、全国に1560名、静岡県内に38名。当院では俵院長、村林医師、望月医師、松本雅子医師の4名が臨床遺伝専門医です。そのうち、生殖医療に関する遺伝カウンセリング受入れ可能な臨床遺伝専門医は全国に224名(2021年4月3日現在)、静岡県内では、俵院長と当院の遺伝カウンセリング外来を担当する望月医師を含めて5名のみです。
※参考 日本産科婦人科学会、臨床遺伝専門医制度委員会