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第2回:不妊の定義(2013年5月11日放送の内容)

河村由美さん
さて、今週は「不妊の定義」についてお話を伺っていきたいと思います。

いざ出産を望んでも、なかなか子供に恵まれず不安に感じる方も多いと思います。一般的に夫婦生活を送り、どれ位の期間を過ぎた場合に"不妊"ということになるのでしょうか?

俵史子院長
「この期間を過ぎれば不妊症」などの基準となるラインは、はっきり決まっているわけではありません。日本の学会でも、「一定期間を過ぎれば〜」と表現されています。一般的な目安として、結婚してから1年以上、夫婦生活を営んでいても妊娠に至らない場合は「不妊症」を疑ってみる必要があるといわれています。しかし、これはあくまでも目安。女性が20代の場合は2年くらい様子を見てもいいですが、30代以上でスムーズな妊娠を希望する場合は半年〜1年など、早めの受診がおすすめです。

河村由美さん
不妊に悩むご夫婦の割合は過去と比較して増えているのでしょうか?(その原因は?)

俵史子院長
2008年に第1子を出産した女性の5人に一人は35歳以上だったというデータがあります。女性の社会進出や晩婚など、女性の妊娠出産年齢に関わる環境が大きく変わったことが影響している部分が大きいと思われます。

河村由美さん
年齢を重ねると妊娠しにくくなるという話をよく耳にしますが…

俵史子院長
ここ最近、女性の出産年齢に関わる環境は大きく変化していますが、女性が妊娠できる期間というのは数十年たっても変わっていません。37〜38歳ごろから急激に妊娠しにくくなり、45歳以降ではほとんど可能性がなくなります。もちろん妊娠のしやすさ、妊孕性は個人差があります。ただ、母親になれる年齢には限界があるということを意識し、人生設計を立てていただきたいと思います。

河村由美さん
不安を感じていても、クリニックに相談するきっかけがつかめないという方に何かアドバイスはありますか?

俵史子院長
不妊症の原因を見つけ、正しい治療を決定するためには専門知識が必要です。原因も一つとは限らず複数存在したり、女性だけでなく男性側にも原因がある場合があります。不妊専門クリニックというと、「高度な治療しか行っていないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、基本的な検査や自然妊娠を期待しながら行う一般不妊治療も積極的に行っていますので、まずは気軽に相談されるといいと思います。

不妊治療・婦人科 俵IVFクリニック

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