第7回:患者さんのメンタルクリニック3(2013年6月15日放送の内容)
◎河村由美さん
さて、今週も先週に続き「患者さんのメンタルクリニック」についてお話を伺っていきたいと思います。
不妊治療にはメンタルな部分も大きく関わってくると思いますが、治療期間が長引くほど思い詰めてしまう人が多いようですね。
◎俵史子院長
不妊治療をしている患者さんのうち、10%程の方が抑うつ状態にあるという報告があります。
◎河村由美さん
本人やまわりの期待が大きい分、うまくいかなかった場合の落胆も大きいということでしょうか。
◎俵史子院長
不妊治療とは、あくまでも妊娠という目標に近づくための一つの手段…。「うまく行かないこともある」という心構えを患者さんにしていただくよう務めています。
◎河村由美さん
落ち込んだ気持ちが回復しなかったらどうしたらいいのでしょうか?
◎俵史子院長
まずは誰かにその気持ちを話すこと。話すことができなかったら、文章にして不満やつらい気持ちを表現してみてはいかがでしょうか。頭の中が整理されて、それまでと違った考え方ができることもあると思います。もちろん、通院中の方はカウンセラーや医師、看護師に声をかけてみてください。解決の糸口が見えてくるかもしれません。
◎河村由美さん
やはりストレスを溜めすぎると身体や治療にも影響が?
◎俵史子院長
不妊とストレスの因果関係についての報告はたくさんあります。100%張り詰めず、なるべくリラックスした状態で治療に臨んでいただきたいですね。
さて来週は、「妊娠したい人のための生活習慣」についてお届けします。