第5回:妊娠したい人のための生活習慣(2014年10月31日放送の内容)
◎河村由美さん
さて、今週は「妊娠をしたい人のための生活習慣」についてお話を伺っていきたいと思います。俵先生は、日頃から治療を希望する方に対して、生活習慣の重要性をいわれていますね。
◎俵史子院長
生活習慣を見直し、妊娠しやすい身体づくりをすることが妊娠への近道です。@適度な運動 Aバランスの取れた食生活 Bストレスのない余裕のもてる生活 などの一般的に身体にいいといわれていることが、妊娠の成立にも重要です。
これらは毎日の生活の中で、ご自分で実行できることですね。生活習慣を改善したら、病院に行かなくても妊娠できる方がいらっしゃると思います。
◎河村由美さん
妊娠しやすい身体をつくるために気を付けることはありますか?
◎俵史子院長
まず、第一に適正体重を目指すこと。太りすぎも痩せすぎも妊娠しにくくなります。過度な飲酒や喫煙はダメです。その他、女性に良くある冷えもよくありません。
◎河村由美さん
生活習慣の改善が体質の改善につながり、妊娠への近道になるということですね。先生のクリニックでは、何か行っていることがありますか?
◎俵史子院長
生活習慣については積極的に指導をしています。血圧が高い場合は正常値になってから、タバコを吸っている場合は禁煙してからでないと不妊治療を始めません。厳しいようですが、妊娠を希望するにはご自身が健康な身体であることが大前提です。当院では、体質改善外来や担当看護師による指導、勉強会の開催もありますので、これをきっかけにして前向きに頑張っていただきたいと思います。
◎河村由美さん
妊娠の基本は、ご自身が健康体であるということですね。
◎俵史子院長
妊娠成立の次は出産、子育てが待っています。妊娠中や分娩時のトラブルを回避するためにも、まず妊娠前からご自身の身体の管理をしっかりしてほしいと思います。
不妊治療のゴールは妊娠することではなく、元気な赤ちゃんを産むことですから。