第19回:症状から見る不妊原因 月経不順(2015年2月6日放送の内容)
◎河村由美さん
さて今週は「症状から見る不妊原因 月経不順」について伺っていこうと思います。生理不順で悩んでいる方は多いと思いますが、月経周期は一般的に何日ぐらいが正常ですか?
◎俵史子院長
月経の開始日から、次の月経までの期間が25〜38日というのが正常と定義されていますが、妊娠を考えている方なら、27〜35日ぐらいに納まるのがいいと思います。毎月一定の方もいれば、ばらつきのある方もいます。多少のばらつきは問題ありません。
◎河村由美さん
短い周期の場合と長い周期の場合、どちらが問題となりますか?
◎俵史子院長
周期が短い場合を頻発月経、長い場合を希発月経といい、どちらも病的な月経不順です。これらの月経不順の方の中には、月経が来ていても実際は排卵をしていない場合もあり注意が必要です。排卵をしているかどうかは、基礎体温を測定してみるとすぐ分かります。もし1カ月間測定して、体温が高い時期と低い時期に分かれていない場合は、無排卵の可能性がありますので早目に診察を受けてください。
◎河村由美さん
周期が短い場合、どのような原因が考えられますか?
◎俵史子院長
一般的に年齢が高くなるにつれ、月経周期は徐々に短くなる方が増えてきます。たとえば20歳代の時は30日周期でも、40歳を過ぎると25日〜26日周期になったりします。もし徐々に月経周期が短くなってきているようであれば、それは卵巣の機能が落ちていることの表れかもしれません。妊娠を希望している方は、見落としてはいけないサインです。
◎河村由美さん
逆に月経周期が長い場合、どのような原因が考えられますか?
◎俵史子院長
数カ月に1度しか月経が来ない方は、決してそのままにしないでください。そのままにしておくと、卵巣だけでなく子宮の状態も悪くなり、妊娠を希望する女性では重大な問題につながってしまいます。