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第25回:不妊治療のよくある質問(2015年3月20日放送の内容)

河村由美さん
さて、たまごサプリプラスも残すところあと2回となりました。今週は「不妊治療のよくある質問」ということで質問にお答えしていきたいと思います。不妊治療は何歳になっても受けられますか?

俵史子院長
不妊治療は、男性なら精子が、女性なら卵子が存在していなければ受けることができません。女性では閉経してしまうと妊娠の可能性がなくなりますが、実際はそれよりも何年も前から妊娠が困難な状態になっているため、気をつけなければなりません。平均的な閉経年齢は50歳、40歳を超えると徐々に妊娠が困難になってきます。海外では第3者の方の若い卵子などを提供してもらう不妊治療が受けられますが、日本では法整備がされておらず、実際に受けられている方はごく少数のみです。

河村由美さん
不妊治療では薬は必ず使用しますか?

俵史子院長
もともとホルモン値が正常な方には薬を使用せずタイミング指導をしたり、人工授精をすることはよくあります。ただ不妊症の方の中には、血液中のホルモン量が不足していたり、過剰だったりと血液検査で異常が見つかることがあります。その場合は、正常な値に戻す必要があるため、ホルモン治療が行われます。また、排卵がうまくいかない排卵障害の方で妊娠を希望する場合は、排卵誘発剤が必要です。

河村由美さん
ホルモン剤と聞くと、副作用が心配です・・・。

俵史子院長
ホルモン剤のみならず、薬剤には多少なりの副作用は存在することをまずはご理解ください。女性ホルモンの副作用で頻度が高いものは、胃のムカムカやむくみなど軽い症状ですが、中には血栓症という重篤な副作用もあります。当院では禁煙後やダイエット後に不妊治療を受けるよう患者さんに指導をしております。それは喫煙者や肥満の方は、血栓症のリスクが高いからです。医師は治療上の必要性やメリット・デメリットを総合的に判断し、処方をします。妊娠するために薬が必要となる方はよく説明を聞き、納得したうえで治療を受けていただきたいと思います。

河村由美さん
さて、半年にわたってお届けしてきました「たまごサプリプラス」も来週、いよいよ最終回です。俵先生、来週もよろしくお願いいたします。

俵史子院長
よろしくお願いいたします。

不妊治療・婦人科 俵IVFクリニック

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