子宮鏡下選択的通水検査・卵管形成術について

子宮鏡下選択的通水検査・卵管形成術とは

オプション検査イメージ

細い内視鏡カメラ(子宮鏡)を子宮内に入れ、子宮の中や卵管の入り口を観察します。選択的通水検査では、左右の卵管にカテーテルを入れ、通水して卵管が通っているかを確認します。卵管形成術では、カテーテルと通水で卵管を広げ、狭い部分を通りやすくします。FT(卵管鏡下卵管形成術)に比べて、手術時間が短く、入院の必要がなく、治療費も比較的安価です(参考値:FTの自己負担額 約30~40万円)。

適応

  • 造影剤アレルギーや合併症などで子宮卵管造影検査が受けられない方、または痛みなどで正確な診断ができなかった方
  • 卵管形成術:子宮卵管造影検査で卵管の狭窄や閉塞が認められた方

次の方は検査・治療をお受けいただけません

  • クラミジア感染症の検査が未実施または未治療の方
  • 検査周期に避妊していない方、妊娠の可能性がある方
  • 検査当日に出血や発熱などの体調不良がある方
  • てんかん、喘息、心疾患などの持病があり、主治医の許可がない方
  • 抗凝固剤を内服中の方
  • 高度の肥満がある方、または麻酔薬にアレルギーがあり麻酔が受けられない方

合併症について

出血

内視鏡カメラ挿入時の刺激により、少量の出血を伴うことがあります。出血が続く間は性交渉をお控えください。

感染

子宮内感染症の予防として、抗生剤の点滴を行います。検査当日は入浴を避け、シャワー浴のみとしてください。

疼痛・違和感

内視鏡の挿入や生理食塩水の注入時に、軽い痛みや圧迫感を感じることがあります。

臓器損傷

使用する内視鏡カメラは柔軟で安全性の高い器具ですが、まれに卵管や周囲臓器(腸・膀胱・血管など)を損傷する可能性があります。

水中毒(電解質異常)

生理食塩水が腹腔内に流れることで、まれにナトリウム低下などの電解質異常を起こすことがあります。その場合、頭痛・吐き気・けいれん・意識障害などの症状を生じる可能性があります。

その他

万が一、予期せぬ合併症が生じた場合には、当院で可能な限り迅速かつ適切に対応いたします。必要に応じて連携医療機関と連絡を取り、速やかに搬送・治療の手配を行います。

注意事項

卵管形成術の治療の限界

本治療を行っても、卵管の閉塞や狭窄の程度、閉塞部位が広い場合、あるいは卵管周辺に強い癒着がある場合には、閉塞が解除できないことがあります。また、術後に再び卵管が狭くなったり閉塞したりする可能性もあるため、一定期間内に妊娠に至らない場合は、体外受精(ART)をご提案することがあります。

麻酔について

点滴で使用する麻酔薬(プロポフォール)を使用します。眠りに入りやすく麻酔からの覚めも早いのが特徴です。また鎮痛剤として座薬または注射薬を使用します。麻酔中は麻酔担当の医師と看護師が状態をしっかりと管理します。

費用

保険適用ではないため、自己負担となります。

選択的通水検査(両側) 27,000円(税込29,700円)
卵管形成術(両側) 38,000円(税込41,800円)

別途、麻酔費用12,000円+税・抗生剤・再診料がかかります。

診療日

医師の指示があった場合に、行います。診療日は、診療担当表よりご確認ください。日時に変更がある場合があります。

関連記事