投稿日:2026.07.15 最終更新日:2026.07.15
子宮内膜症に関するQ&A
子宮内膜症は不妊症の原因になりますか?
子宮内膜症は、生殖年齢女性の7-10%に認める疾患です。主な症状は月経困難、慢性骨盤痛、排便痛、性交痛などの疼痛と妊孕性低下です。子宮内膜症患者の約50%に不妊を合併するという報告があり、不妊症の原因になります。特に子宮付属器癒着から、卵管のピックアップ障害や通過障害の原因となりえるほか、排卵障害や黄体機能不全を引き起こすこともあります。進行した子宮内膜症を合併する場合、一般不妊治療では妊娠成立に至らないことがあり、ART(生殖補助医療)を見据えた対応が必要です。
子宮内膜症は妊娠前に手術が必要なのでしょうか?
年齢、嚢胞の大きさ、挙児希望の有無を考慮して経過観察・薬物療法・手術療法のいずれかを選択します。破裂、感染予防、病理学的診断の観点から手術療法が優先されることもありますが、一方で子宮内膜症患者では卵巣予備能が低下していることが多く、安易な手術は望ましくないとされます。骨盤痛の対応が困難な時、6-8cm以上の卵巣チョコレート嚢胞を認める場合、精査にて悪性を示唆する所見がある場合でなければ、不妊治療のために手術をする必要性は低いと考えられます。