投稿日:2026.04.22 最終更新日:2026.06.09
月経困難症について
目次
月経困難症とは
月経期間中に月経に伴っておこり、日常生活に支障をきたすような症状を月経困難症と言います。
- 生理痛がひどく、学校や会社をよく休む
- 鎮痛剤が効かなくなってきた。飲む日数が増えている など
当てはまる方は一度受診ください。 検査で原因が分かる「器質性月経困難症」と、分からない「機能性月経困難症」の2種類に分けられます。

器質性月経困難症
直接的な原因となる病気が存在し、30代以降の女性に発症することが多いです。原因となる疾患をご紹介します。
子宮内膜症

子宮内膜が子宮以外の場所で発生し、発育する疾患です。月経痛、不妊の原因になります。
- 20~30代に多い
- 女性の10%に発生
子宮筋腫

子宮筋にできる良性腫瘍です。過多月経、貧血の原因になります。
- 30~40代に多い
- 女性の20~30%に発生
子宮腺筋症

子宮内膜類似組織が子宮筋層内に存在する疾患です。過多月経、月経痛、流早産の原因になります。
- 30~40代に多い
- 子宮筋腫、子宮内膜症と合併することが多い
機能性月経困難症
原因となる病気がなく、体質やストレスなどが原因と考えられています。10代後半~20代前半に多いです。
症状

図の様にいろいろな症状があります。 引用:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2017
原因

月経困難症でみられる痛みは、子宮内膜から分泌される痛み物質が原因でおこります。このため、痛み物質を抑制する薬剤や子宮内膜を薄くする薬剤により症状を軽くすることが期待できます。
月経困難症の治療
対処療法
鎮痛剤
痛み物質の合成を抑える働きがあります。機能性月経困難症の8割に効果があります。
対処療法
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)
一般に「ピル」と呼ばれています。子宮内膜を薄く保つ作用があります。血栓症には注意が必要です。
黄体ホルモン療法
LEPと同様に子宮内膜を薄く保つ作用があります。LEPより血栓症のリスクが低いですが、不正出血を来すことがあります。
子宮内黄体ホルモン放出システム
一度挿入すると5年間有効です。分娩の既往がない方は挿入が難しいことがあります。
受診が勧められる方
- 月経になると学校や仕事に行くのがつらい
- 月経痛で学校や仕事を休んでしまうことがある
- 市販の鎮痛剤を使っているが効かないことがある
その他にも、月経だから仕方がないとあきらめている症状がある方は一度受診をおすすめします。